
基礎体温の記録を始めてしばらくの間は測定の方法に慣れていないなどの理由で、数値が安定しないということも少なくありません。はっきりとした低温期と高温期の差異が表示されるデータが出るには2?3ヶ月ほど継続して記録する必要があるでしょう。
低温期と高温期はその周期内の高低差から判断をおこなうものなので、1?2週間ほどの安易な測定ではまったく判断ができません。
低温期と高温期の体温は人によって差があるばかりではなく、その日の気温によっても多少の変化が見られるので、市販の基礎体温表に描かれている36.7度の赤い線(高温期の目安温度)を参考にする必要はほとんどありません。
そもそも基礎体温は、通常腋の下で測る体温の測定とは基準がまったく違うので、そこで測定された平熱と比べることにもほとんど意味を持たないのです。
黄体ホルモン剤や卵胞ホルモン剤との混合剤であるピル(経口避妊薬)は排卵を抑制する働きがあるため、このような黄体ホルモン剤などを服用している時は、排卵前後にかかわらず、高温相が現れたりして基礎体温表や基礎体温グラフから有益な情報を得ることができません。
ピルなどの黄体ホルモン剤を服用している時の基礎体温への影響としては、自分自身が分泌している天然の黄体ホルモンや卵胞ホルモンと同じ状態になるとは限らないため、基礎体温表からそれら薬剤の効用を読み取ることや、それによる排卵の有無を知る手がかりにはなりません。